1. HOME
  2. PROFILE

PROFILE

SELFISHに自分を表現できるグラフィックデザイナーになりましょ♡

セルフィッシュなクリエイティブが
わたしをフリーのグラフィックデザイナーにしてくれた。
身勝手でじぶんを表現するデザインが実績をつくり
会社のしがらみから救い出してくれて、
わたしのデザイナー人生が動き始めた!

まりな
グラフィック〜セルフィッシュデザイナー


1990年岐阜県生まれの犬好き女子。
2009年岐阜県の公立進学校を卒業し、2010年に名古屋のお嬢様大学に入学するもつまんなくて半年で中退。
2011年にデザイン系専門学校にて雑誌のデザインと企画・編集を学ぶ。
卒業後、中規模な印刷会社を経て編集プロダクションへ転職し、30社以上のクライアントのクリエイティブに携わる。

・世界最大の発行部数の新聞社の広告
・著名な大手流通グループのチラシ
・専門店のカレンダーデザイン
・角川発行のグルメ・旅、音楽情報雑誌
・有名建築家を招いた建築学生の卒業設計展の書籍
・自分のイラストが採用されたインバウンド向けの観光冊子
・有名アスリートを起用している警備会社の周年誌
・110年の歴史を持つコンサルタント企業のロゴ・記念誌


1年前までのわたしは、
多くのグラフィックデザイナーさんたちと同じように

  • 毎日終電まで残業して肉体的、精神的にもヘトヘト
  • 労働時間にみあう給料もない
  • 自分の作品といえる実績ができない

会社の上司やクライアントに縛られ続け、
自分を犠牲にしているデザイナーでした。

つまり、自分の人生を輝かせるために
生きていなかったということです。



でも、

好きなことを大切にする女子デザイナーならではの
セルフィッシュ(自分中心)な生き方を見つけたことで
フリーのグラフィックデザイナーになれました

自分の表現力を信じてグラフィックデザインに取り組み
大好きなデザインにじぶん100%の好きを注入。


また、

パラレルワークとしてネットビジネスで
会社からのベーシックインカムに頼らない
自立した生活を送っています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎好きな時に好きな人と遊びに行ける
◎気が向いた時に好きな場所へ旅行にも行ける
◎好きな時間に起きて、ゆったりとした少し遅めの朝食を楽しむ
◎好きな時に仕事して、好きな時に休める
◎やりたいときに趣味のゲームや料理に没頭できる
◎大好きなYAECAの服を値札も見ずに買う
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こんなふうに、
自分が心から好きと言えるデザインをしても、
会社員時代の給料以上の収入はしたたかに確保!


さらに、

SEOを駆使するメディア運営で
月70万円以上のキャッシュポイントをつくるなど、

自宅やカフェで時間や場所に縛られず
お金や時間、人間関係のしがらみから開放されたワークスタイル
毎日たのしいデザインライフを送っています。


とはいえ、

最初に入社した印刷会社に勤めていた22歳のころのわたしは、
人の意見に振り回されるだけの自己犠牲のカタマリ。。。

人の顔色ばかりうかがい
自分らしい表現に自信がもてなかった
自己犠牲を重んじる、
古いタイプの日本人的シャイなデザイナーだったのです。



会社やまわりにもいませんか?

控えめな性格が邪魔をして、
クライアントに縛られ終電まで働き、
土日も犠牲にして自分の大切な人や
大好きな趣味をおろそかにしてしまうタイプのデザイナー。


まさに8年前のワタシこそが、

『自己犠牲な生き方が正しい』

教の信者そのもの。


フリーのグラフィックデザイナーになる夢がかすむほど、

『自分を表現すること=悪いこと』だと、
自分を洗脳して生きてきた

大学中退からフリーターの暗黒時代がありました。。。

自分がガマンすれば上手くいくと思い込んでいた幼少〜学生時代



まりな

せんせい、だっこ、、


なんてセリフも言えず、
保育園ではひたすら先生のあとをくっついて回ってた
甘ったれだったわたし。


友達のいやがらせにもじっと我慢するような女の子でした。

給食のときに向かいに座る男の子がふざけて、
わたしのご飯をぐちゃぐちゃにされても何も言えなかったんだよね。。。

先生に言いたくても言えなくて、
青ざめた顔でひたすら給食を眺めてた。



両親が共働きだったことから6ヶ月で保育園に預けられ、
親が迎えに来るのはいつも夜になってから。

早く迎えに来ないかな…と
文句を言わずいつもガマンして待っていた。

それが親を困らせないことだと分かっていたし、
そうすることしかほかがなかったから。



ガマンすることは小学、中学、高校にあがってもずっと同じでさ。

自分がガマンすることで、とりあえずその場をしのぐ

それがわたしの生き方。


学校の授業中に手を挙げて発言するなんて死んでも無理な
自分を出せないシャイガールは健在。

家に帰って、おかあさんにないしょで
トイレに隠れて泣きじゃくるほど悲しかった。



高校の文化祭でも自分を押し殺す日々がつづいた。

クラスで劇をすることになったけれども、
人の意見に乗っかって、
自分の意見を通さないポジションをキープ。

山田孝之さん主演の純愛映画として大ヒットになった
『電車男』が劇に決まりみんなが盛り上がってる中、


まりな

どうせ誰かがオタクっぽい格好して、
かわいいあの子がヒロインをするんでしょ…

と冷めていたけど、
わたしはルーティンどおり黙っていた。


何も意見は言わなければすんなり物事が進んでいくし、
発言をして空気が悪くなれば、
話し合いの時間が長くなる
ばかりだもの。


幼稚園、小学校、中学校で
ガマンすることでやり過ごす処世術を身につけてきた。

だから、長いものには巻かれろと言わんばかりに、
自分の意見を出さずに、心を押し込めて人の意見に従っておけば、
とりあえず物事が進んでいくことに慣れきっていたんだよね。

なにより自分の意見を言わないことがラクだったし。



ただ、その代償として、

自分が本当にやりたいことが言えない、できない

という

クリエイティビティ(新しいものを生む創造力)のない
人間が作り上げられていった

のですよ。

長いものには巻かれ、
大学に進学するも半年で中退でフリーターに

『長いものには巻かれろ』って、
『怠慢』ってイメージもあるけれど、
自分の可能性を縛ることも意味していると思う。


大学も同じく、
群集心理で進学したけれど、
自分の気持ちを抑え続け、結局フリーターになる始末。


「大学に行って公務員になりなさい!」
「わたしは進学するよ。まりは大学行かないの?」


親からのすすめと、
まわりの友達が進学するからといった理由で
『長いものには巻かれろ』的にとりあえず大学へ進学を目指す。

目的ありきの進学じゃないのだから
勉強なんて楽しくない。。。

第1志望の国立大学も落ちて当然。

だから、滑り止めで受かった私立のお嬢様大学にとりあえず行くも
つまんなくてたった半年で飛び出しちゃった。


「せっかく高いお金を払って大学へ行かせたのに何を考えてるの!」

母親には死ぬほど怒られた。。



まりな

お母さんに言われたから大学に行ったのに、
つまんなくなって辞めて何がいけないの?


人の意見に流されてやりたいことも見つからず、
ヒマをもてあましたわたしは、
とりあえずフリーターに。

暇な時間はひたすらゲームをして、
バイトの時間になればすっぴんでだらだら家を出るだけの
親のすねかじりフリーターの毎日。。。


ラクだったけど、時間が経つにつれて
このままでいいのかが不安になってくる。


まりな

わたしは何のためにバイトをしているの?
お金をかせぐためだけに働いているの?


だったら、自分の人生を生きていないのと同じじゃん!!



けど、、
やりたいことが見つからない…。


そんな、自分の人生に絶望していたころ、
わたしの人生の転機となる
アーティストのaikoに出会ったのです!!

自分を表現するaiko!
セルフィッシュでも人を幸せにする生き方


小惑星探査機はやぶさが7年ぶりに帰還した2010年。

このままフリーターのまま実家でダラダラ過ごし続けるのかと、
不安な毎日を半年続けていたとき


雑誌の中でひときわ輝くアーティストaikoに出会い、
歯車が動き始めたの!



まりな

連日の居酒屋のバイトでへとへとだし
わたしの未来も闇のまま。。

そうだ!いつもわたしを現実逃避させてくれる
伊坂幸太郎さんの本でも買いに行くか…


そして、本屋にいること2時間。

私はある一つの小説を手にとった。

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。
仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちは、余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。


まりな

余命3年か。。
今も大学に通ってたら就職する年。

伊坂幸太郎の『終末のフール』を手にレジに向かったのだが、
レジ横の雑誌コーナーにいる輝く女性に私は目を奪われたの!!


まりな

あ、aiko♡

ゴシック系のフォントとポップな色使いのデザインの
『oricon style(オリコンスタイル)』の表紙に、
わたしの大好きなaikoが表紙にいる!

(イメージ♡)


aikoは、今は私好みのロングだけど当時はショートでさ。

オーバーサイズでユルくはきこなすLEVI’S501の古着ジーンズに、
緑色のアメカジTシャツに赤いコンバースの靴
ボーイッシュに着こなしていた。


当時の女性アーティスト、シンガーソングライターの多くは、
化粧や言葉づかい、ファッションチョイスなど
女子力アピール強めのキャラクター(いわゆるギャル)がほとんど。

そのほうが男子ウケが良いからなのだろうけれど、
わたしには、いわゆる

女性に女性らしさをもとめる
風潮そのものが好きになれなかった

んですよね。


でも、aikoはそんな予定調和なキャラたちとは違っていた。


等身大の歌詞と、ムダに着飾らない、
男にへりくだるような女子力をアピールするような言動も無い。

そんな、右にならえ的な
トレンドに乗っかって楽をするような、
自分の気持ちを押し込めるようなことはせず、

aikoは自分らしく、セルフィッシュに輝いていた


なのにわたしときたら、
人の意見に振り回されっぱなしで
自分のやりたいことも見つからない。

自分を出さずにずーーーーーーっと
ガマンして生きてきた結果がこのフリーターぐらしだよ。。。


まりな

わたしも自分を表現して好きなように生きたい!
わたしもaikoになりたい!!


でも、


語彙力もないし曲もつくれないし、歌も歌えない。



でもでも、あれっ?


このオリコンスタイル、
わたしの好きなaikoを

雑誌のデザイン力でさらに輝かせて魅せているじゃん!


わたしはこのとき奇跡的に、

昔から絵を書くことが大好きだったことを思い出したの!!


わたしは昔から
自分の意見は進んで言えなかったし、
言いたいことがあってもガマンしていた。

人に言われるままに絵を描かされることはイヤだったけど、
クラスメイトを登場人物にした漫画を描いたり、
自分の好きな犬のイラストを描いたりなど
絵を描いているその時間は、
完全に自分を表現していた!


そしてまわりのみんなが「まりってすごいね!」って
褒めてくれると生きている気がしていた。

友だちが笑ってくれるのが本当に嬉しかったんだよね!



わたしの絵を活かせるグラフィックデザインなら、
aikoみたいにセルフィッシュに自分を表現できるかもしれない!


このとき、

aikoの『桜の時』の歌詞じゃないけれど、
いままでわたしがしてきた自己犠牲は間違いじゃなくて、
本当に自分の好きなことを見つけるための試練。

aikoといま出逢えたことで全て報われた気がしたんだ


あたたかい涙がどんどん溢れてくる。
小さい頃、自分を押し込めてトイレで泣いていた
あの冷たい涙とはぜんぜんちがう。

薄暗くてぼんやりした海底で
地上から光が差し込んでくるのを感じた。

そして、自分を表現することを仕事に選んだわたしは
エディトリアルデザイナーへの道を歩み始めたのです!


専門学校を出て印刷会社に就職
身を削る女性先輩デザイナーに絶望!

でも、デザイナーになる!と言っても
デザインの基礎も何も知らない未経験を採用してくれるような会社なんてないよね。。。


なのでまずわたしは
デザイン系専門学校のパンフレットを集めまくり、

  • 雑誌づくりが一貫して学べる
  • 信頼できる先生が在籍している
  • 就職率が高い(90%以上)

をクリアした学校を選び、
部屋着のまま家を飛び出し願書をポストに投函!


大学を中退して半年たった2011年、
名古屋のデザイン系専門学校に入学。

専門学校では商品のよさを引き出すエディトリアルデザイン、
読者にお店や商品などの魅力を伝えるライティングやキャッチコピー作り、
誌面に合った写真を撮影できるカメラの授業など
雑誌をつくるため必要なことをひと通り学んだの!


デザイナーになるのなら
十分にデザインができる環境(最新の機器やソフトウェア)と、
デザインの基礎をしっかり学べる先生がいる専門学校をえらぶのが大事。

わたしが通っていた学校は最新のiMacに
当時最新だったIllustratorとPhotoshopのCS5のソフト
そして現役のライターやデザイナー、広告代理店の社長が講師として
実際の現場で使える知識や技術を教えてくれた。


そして、2013年の卒業を前に
專門学校に並べられた求人の中から、
地元人しか乗らない電車が止まる駅が最寄駅の
滋賀県の印刷会社へ入社。

「まりなさん、これ君の名刺ね」


人生ではじめて渡された名刺には
デザイナーの文字とわたしの名前。


まりな

これでわたしもaikoみたいに自分を輝かせるデザイナーになれる!
中途半端な人生ともおさらばだ!


これからの光り輝くデザイナー人生が見えた!



でも、
現実は違っていて。。。


就職して4年目、

自分が思い描いていた自由なデザイナーとの
ギャップに疑問を持ちはじめたの。



それは先輩デザイナーのさとみさんの働き方に
わたしのこれから輝くはずだったデザイナー人生を、
絶望の淵に落とされたから。。。


新卒で入社した印刷会社は、
クライアントの言う通りに動き、時間にも縛られ
自己犠牲のかたまりの先輩ばかりでさ。

毎日夜遅くまで働き、ひどい日は翌日の昼過ぎまで働き、
休みの日も出社しプライベートの時間なんてない。

さらに、クライアントの言う通りに動く営業に振り回され、
わたしもほかのデザイナーたちも全員顔色が悪いんだよね。


✕ 休みがない、
✕ 毎日忙しい、
✕ 給料が安い。


まりな

こんな自己犠牲な働き方がグラフィックデザイナーなの?


先輩デザイナーのさとみさんは35歳。

新卒からこの会社で働いてるみたいだけど
毎日終電がなくなるまで働き、休日も出社。

結婚もせず趣味は宅飲み。
休日もだらだら家にいるだけだし、
安い給料で旅行も行けず
あまりの仕事の忙しさに彼氏とも別れたらしい。

そして、肝心のデザインも
デザイン集やデザイン素材サイトから引っ張ってきただけの
どこにでも誰にでもできるようなデザインで
ぱっとしないものばかり。

自分が目指す自己表現できる
クリエイティビティがあるデザイナーとはほど遠かった


でもこれ、

さとみさんは、わたしの10年後の姿ってことだよね?


ぜっっっったいにイヤ!
こんなデザイナーにはなりたくない!!


私がなりたかった、自分らしさを表現できる
セルフィッシュなデザイナーになれそうもない。

わたしはまた昔のように、
この会社でも自分の心を押し殺し
ガマンをするの?


いや違う。
わたしは変わったんだ!
いや、変えるんだ!


セルフィッシュデザイナーになるために転職!
会社づとめのデザイナーの現実にまたしても絶望!


さとみさんみたいになりたくないわたしは、

入社4年目で転職を決意。


まりな

もっと自分を表現できるデザインができて
プライベートも楽しめるデザイナーになりたい!


でも、転職先の会社でもやっぱりダメ。。。

デザイン業務以外のしごとをやらされたり、
自分らしく自分の好きな仕事に集中できる場所ではなく
結局はクライアントに言われるがまま。


「思っていたものと違う」
「最初の案のほうがよかった」
「社長に見せたら何か違うって言われちゃったんだよね」
「適当でいいから5案くらい出してほしい」
「明日の朝イチまでによろしく」

ほんっっとウンザリ。。。


まりな

だったら最初から社長に見せろよーーーーー!!!


なんて思っても言えるわけない。


最初に入社した会社と変わらない勤務時間、休日に
好きだったご飯も、甘いのか辛いもわからない
ただの食料に変わっていた。

当り前の話だけど、
会社に頼り続けていては何も変わらない。

自分のデザインを好きになってくれる環境を作りたいのなら
フリーのグラフィックデザイナーになるしかない!


フリーになると決意したわたしは、
自分のデザイナー人生を変えるきっかけになった
仕事に出会ったのです。



とはいえ、、、

フリーになるための自分のポートフォリオ以外にも、
わたしはフリーのデザイナーになるための条件
手に入れていませんでした。


ただ、わたしには、フリーのデザイナーになるために、

===========================
◯自分の名刺代わりになる自分らしいデザイン作品が無い
◯デザイン経験がない
◯プレゼン能力がない
◯クライアントを満足させるデザイン力が無い

===========================

ことを理解していたのです。


けれど、どうしていいのか分からないず、
目の前の仕事にいっぱいいっぱいになっていたの。。泣


インバウンド冊子制作で失敗…
デザインしたものの意図が答えられない


お盆などの長期休暇前って、デザイナーって忙しいですよね。
当時のわたしも同じで、休み前に仕事が山積み状態でした。


デザイン以外の仕事も頼まれたりで、
忙しくしていた盆休み前の繁忙期時期。

いつもの取引先である新聞社の竹山さんから
インバウンド向け冊子の製作依頼が舞い込んできたのですが、
ついつい流れ作業でデザインをしてしまっていたんです!


営業の竹山さんは、目がクリッとしてちょっとお腹の出た、
ノリの良いザ・営業気質の人。

ただ、仕事の依頼の仕方も

「新聞社のロゴ入れて新聞っぽい感じがいい」
「あとは適当にやってくれればいいから」

と、こんな雑な感じはいつものこと。


でも、こちらに「おまかせ」なくせに、
修正は平気で趣味趣向で赤入れしてくるタイプの人。


まりな

また面倒くさくなるのもイヤだから
クライアントが気に入りそうな感じにするか

クライアントの趣味趣向だけにフォーカスし、
名古屋の名所の写真を使った案、
紙面の真ん中にNAGOYAの文字を大きくあしらったザ・観光冊子な案などが出来上がった。

出来上がった案を竹山さんに提出すると、


竹山さん

なんか違うんだよな〜
タイトルはなんで赤色なの?

ボクが言ったこと聞いてました?
これじゃクライアントに出せないから別の案ちょうだいよ

言ったとおりに新聞っぽいデザインで
クライアントが好きそうな当たり障りのないものにしたのに。

「言ったこと聞いてましたか?」

ってなんだよ、ムカツク。。。

自分の中に明確なイメージもないくせに、
人が一生懸命作ったデザインに文句言うなよ。


竹山さんにはもちろんムカついていたが、
今まで先輩やクライアントの言う通りにデザインしてきたため、
自分がデザインしたのにデザインの意図を聞かれると答えられない

自分らしいデザインができない


そんな自分に一番腹が立っていた。


自分ひとりで次の案を考えるもらちが明かないので社長に相談したところ、 
社長が若い頃からの知り合いだという
フリーデザイナーのNさんを紹介してくれることに。


まりな

社長の知り合いってことはおっさんってこと?
おっさんデザイナーに相談したところでわたしの気持ちなんてわかるの?


不信感たっぷりな私のは裏腹な真夏の青空が広がる日、
おっさんデザイナーNさんとの出会いが、
私の人生を大きく変えることになる。

おっさんデザイナーNさん=aiko !?
自分を表現するSELFISHなデザイナー

Nさんはてっきりただの小汚いおっさんかと思いきや、
自分でイラストも描き、写真も撮る、オールマイティーなデザイナー。


同じデザイン業界で働いているので、
わたしと同じように毎日あくせく働いていると思いきや
平日もいつでも好きな時間から飲み歩き、
休日には大好きな旅行に出かけているそう。


見た目はaikoとは天と地ほどかけ離れているけど、
aikoのようにセルフィッシュに生きている!


しかも、デザインもクライアントに流されることなく
自分の好きなようにデザインしている。


Nさんがこれまでに作ったデザインを見せてもらうと
鉄道のキャンペーン広告で勝手にキャラクターをつくり、
それが採用されポスターにも電車の中吊りにも
Nさんがつくったキャラクターがデザインとともにでかでかとのっている。


Nさんにインバウンド冊子について相談したところ
開口一番にデザインの順番について教えてくれた。


Nさん

デザインするときコンセプトは考えてる?
最初からMacに向かってなんとなくで手を動かしてない?

今まりなさんがやってるデザインは小手先のもの。
それっぽい雰囲気でそれっぽくデザインした、ただそれだけ。

まずは世の中にある良いデザインをたくさん見て、
どんな風につくられているか?
なぜこのデザインが生まれたかを考えるといいよ


竹山さんに続き、またしてもデザインの意図がないことを指摘されたけど、
同時に「なんとなく」好きなようにデザインしたことを見抜かれた。


しかし、教えられたことで一番驚いたのは

自分のカラーを出せていない

ことだ。


Nさん

クライアントの言う通りにやってばかりいたら、
自分の作品といえる作品はできないし、
自立したデザイナーにはいつまでたってもなれないよ。

もっと自分を出していいんだよ。
思いっきり自分勝手にやってみればいいじゃん!


小さいころから自分がガマンすることで、
とりあえずその場をしのいできた。

昔の私だったら、Nさんに言われたことに対して
「そうですよね」と返事だけしてたぶんやらなかったけど、
今の私は違う。


自分らしいデザインをして自由に生きるんだ!

aikoになれた!と思えた瞬間到来!
デザインとはクライアントの悩み×自分らしさ


私は会社に戻ってからNさんに言われたことをやってみた。

すぐにMacに向かわずに、
自分が良いと思えるデザインをネットや本屋で見て、
どんなコンセプトでつくられているか
『なぜ?』をひたすら繰り返した

  • なぜこのフォントを使ったのか?
  • なぜこの色を使ったのか?
  • なぜ余白の天地はこの広さなのか?
  • なぜこのような構成にしているのか?


すると、今まで見えてこなかった
デザインだからこそ実現できる解決策と、
自主性を全面に出すデザイン案が
どんどん湧いてくる!

竹山さんには新聞っぽいデザインがいいと言われたけど、
日本の新聞っぽくして海外の人に伝わるのか?


でも、英字新聞っぽくするのも違う気がする。。。


空港や観光案内所に置くのなら、パッと見て名古屋っぽい方が良いんじゃない?


Nさんに言われた「自分のカラー」が出せるものってイラスト?
名古屋にゆかりのある織田信長っぽいキャラクターを入れたらどうだろう?


まりな

そうだ!この冊子は外国人にショッピングしてもらうための媒体だから
信長には刀のかわりにショッピングバッグを持たせよう!


そして、デザインが仕上がった次の日。
自信満々でプレゼンに挑むと
竹山さんが今までに見たことのない鼻息で喜んでくれた。


竹山さん

いいね!まりなさん!こういうのが欲しかった!!

竹山さんのリアクションはいつもと違い
セルフィッシュなデザインの仕上がりのわたしのデザインを
めちゃくちゃ面白がってくれただけではなく、


竹山さん

奥さんや息子も入れてみてよ!

と追加のイラストを提案されてしまうほど。

あと2人も描くなんてめんどうだなと思いつつも、
内心は自分らしさを出せることにすごくワクワクしている!

完成したインバウンド冊子の表紙

そして、出来上がったインバウンド冊子は大好評!


さらに、
第2弾の制作をすることにつながった!


まりな

そうか、これがデザイナーだったんだ!
自分の好きなようにデザインしていいんだ!

人の意見に流されず自分を出すデザインが
大事だということを知った瞬間だった。


ああ、やっぱりデザインって楽しい!

自分を出せないデザイナーは卒業!

わたしは今まで仕事の忙しさを理由に
クライアントの言うがまま、さっさとタスクを処理する
「なんとなく」のデザインをしていただけだった。

クライアントが好きそうなものを選び、
良さげな素材を引っ張ってきて
新卒で入社した会社の先輩さとみさんのように、
おざなりでデザインをして人生の時間を無駄にしていた。

自分の強みを気づいていないクライアントは山ほどいる。
それを教えてあげるのもデザイナーの役目なのだ。


だから、

クライアントの言うとおりにやってばかりいたら、
逆にクライアントにとっても機会損失なこと

だよね。


自分の強みを生かさないのは
クライアントだけじゃなくてわたしも同じだわ。。。

「おまかせ」って言うのならそれは
自分を活かすチャンスなんじゃない?
イラストを描くのが好きなら仕事で使っていこうよ!


上手に話せなくても、私たちにはそのために
絵を描く力や『デザイン』があるのだ。
たとえプレゼン力が低くても、
伝えたいこと、やりたいことがあれば、
コミュ力なんて関係ない!


でも、わたしがしてきたものはデザインではなかった。

セルフィッシュなデザイナーって最高じゃん!

わたしはちょっとだけでも
aikoに近づけたかな?

今まであたしがしてきたこと
間違いじゃないとは言い切れない
ケドあなたと逢えたことで
全て報われた気がするよ

(引用:aiko『桜の時』)


わたしが今までしてきたデザインは、
クライアントの目的(問題解決)を果たしていなかった。


クライアントの悩みを解決してあげて、
自分らしさを入れたデザインを掛け合わせることで
クライアントにも喜んでもらえる結果を出し、さらに
作品ともいえる実績がどんどん構築されていき、
自立したデザイナーになっていくんだ!

フリーのデザイナーになるのは
セルフィッシュなデザインをすることが大事!

デザイナーが何であるか気づいてから約3年。

わたしは、2020年についにフリーのデザイナーになった!



フリーのデザイナーになるためにしたことは大きく3つ。

  • 自分が尊敬できるデザイナー(私の場合はNさん)に出会う
  • 本屋さんやネットでかたっぱしから良いと思うデザインを見て、
    どのようなコンセプト、目的(ゴール)で作られているか考えながら見る
  • 自分の作品と言える実績をつくる


大量の時間をかけて多くのデザイン案をつくっていたけれど、
目的を明確にし、コンセプトを考えるようになってから
デザインにかける時間も半分に。

わたしが好きなファッションもデザインと同じ。

コムデギャルソンのデザイナーの川久保玲さんも言っていた。

誰にでもわかって、よく売れそうで、という服を作っていたらコムデギャルソンの存在はありません。


わたしたちの服選びは、自分らしいデザインをすることと一緒。

クライアントの言う通りに安い金額でできるありきたりなデザインなんて、
正直なことを言ってしまえば誰に頼んでも同じ。


私が服を選ぶ基準も一緒だ。
安くて着回しのきく服はたくさんあるのに、
なぜ、ブランドの服を買うのか。

それは、デザイナーのアイデンティティに惚れているからだ。
決して安くはない服を買うのは、
その服がもつ個性にドキドキワクワクするから。

デザイナーがやりたいことをしている服が魅力的。


みんなもそういう服好きじゃないですか?

デザインも基礎がしっかりしていれば、
あとは自分の好きなことをしていいんです。


クライアントに媚びたり、先輩の言うことばかり
言われるままのデザインは埋もれてしまい

自分の名刺代わりになるような作品ができず、
一生フリーのデザイナーになれず、会社にい続けることになる。


つまり、

セルフィッシュなデザインをしなくては
フリーのデザイナーになれないということ。

フリーのセルフィッシュデザイナーになって
自由な生き方を手に入れた

  • 毎朝、満員電車に乗って、クライアントや先輩の言いなりで終電ギリギリ
  • 休日も働いて彼氏や友だちとの時間をつぶし、
    好きなときに好きな人と好きなだけ遊べない
  • 気軽に旅行に行けない
  • 好きな服を買うお金がない。そもそも買いに行く時間もない
  • ゲームをする時間もない
  • クライアントから一発OKが出るデザインができない
  • 生活の一部になるようなデザインができない
  • フリーのセルフィッシュなデザイナーになれない
  • ただ好きなデザインをして、心から自由(フリー)になれない


こんなことに悩んでいたけれど、


クライアントから言われるまま何案も何案もつくり、自分の人生を犠牲にすることではなく
本当のクライアントの意向を読み取り自分の好きなようにデザインすることで
良いデザインが出来上がり、働く時間も減り、プライベートも充実してくる。


そして、

私はフリーのデザイナーになり、セルフィッシュな生き方をしている

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◎好きな時に好きな人と遊びに行ける
◎気が向いた時に好きな場所へ旅行にも行ける
◎好きな時間に起きて、ゆったりとした少し遅めの朝食を楽しむ
◎好きな時に仕事して、好きな時に休める
◎やりたいときに趣味のゲームや料理に没頭できる
◎大好きなYAECAの服を値札も見ずに買う
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

セルフィッシュなデザインができるようになったことで
尽きない泉のようによろこびが湧き上がり
毎日がこんなにも輝いている。

フリー(自由)のセルフィッシュなデザイナーになりたい人へ

selfishって、辞書で引くと「利己的な、自己中心的な」という意味が出てきます。
しかし、マイナスなイメージに捉えるのって日本だけ。


「自己中心的な」という意味は英語だとegotist。

日本語だとマイナスなイメージの意味はあるのに、
プラスのイメージの意味はないんですよね。


他人を犠牲にして自分の利益を追求するのが「自己中心」、
他人のことを気にせず自分の好きなことをするのが「自分中心」。


「自己中心」は自分に対して甘く、「自分中心」は自分に対して優しいという意味がしっくりきます。

自分を犠牲にして人の為にばかり生きると内側に貸しが残るんです。「これだけやったんだから」というものが残って、見返りを求めるのだと思います。賞賛を得るために頑張ったり、相手に対する要求が無意識の中でエスカレートして、逆恨みしたり、凹んだりもします。本当に人の為になる事をしたいなら、自分自身がハッピーになることです。それが心構えだろうと行動だろうとどっちでもいい。自分を大切にできない人に、犠牲の意味がわかるものか。自分の為に生きる事は他人をおいてきぼりにする事ではありません。自分を大切に出来ない人に、他人を大事にする権利なんてない。


つまり、


selfishは「自己中心」ではなく「自分中心」と訳す方がしっくりくる。

selfishでいいんです!


デザインも基礎をおさえて、
クライアントの悩みを解決できていれば自分中心でいいんです。


でも、フリーになるのはお金が心配。。。
というあなたには、本業のデザイナーとは別にキャッシュポイントを作るのもおすすめ。

関連記事:本業とは別にもう一つキャッシュポイントを作る。
(→記事書いてリンク飛ばします)


フリーのデザイナーになりたいと思っているあなたに会えてよかった。
もしかしたら、私と同じようにNさんのような人に出会うタイミングは“今”かもしれません。

会社にずっと縛られつづけ、休日も仕事にために潰して
上がらない給料にもずっっっっと耐える。

こんな生活はもう耐えられないですよね?


会社を辞めたくても辞めれないと悩んでいた昔の私みたいに

いま、行動を起こすことでフリーのデザイナーになれるはず。


フリーのデザイナーになるためにまず何をしたのか、
どれくらいの時間がかかったのかを
このブログで発信しているので、気軽に受け取ってください。

Twitterでもフランクな感じで情報を発信しているので会いにきてださいね♡

給料が少ない、休みがない、残業がキツイと思っているデザイナーの人に、「会社に縛られる働き方じゃなくてもいいんじゃない?」って言うとフリーになれる実力があるからそう言えるんだと言われますが、私も1年前までは「キツイ、ツライ」と言っている側でした — MARINA|デザイナー (@MARINA_202011) October 9, 2020

自分らしくある為に
神様がくれたもの
あなたに出逢えたこの奇跡

誰が何をしようと関係ない

(引用:aiko「be master of life」)

aikoすき♡

あなたの人生なので、自分中心な生活で自分を大事にしようね。